舞姫message(12) <アベノミクスに期待・日本酒にも薄日が>

<アベノミクスに期待・日本酒にも薄日が>
株価が上がり、大手企業はベースアップも、ボーナスも昨年を上回る、アベノミクス効果と言われています。
反面GNP(国民総生産)は予想を下回り、中小企業にまで波及せず、地方に住む身には、景気の良さはまだ感じられないというのが実感ではないでしょうか。
先日、東京でタクシーに乗った時「東京の景気は少しは良くなりましたか」と聞きましたら「とんでもない。人の動きは悪いし、夜の人の引けも早い。全く景気の良さは感じない」とのことでした。外国人旅行客は、過去最高を記録し東京のホテルも満員、ビジネスホテルまで外人客が溢れ、百貨店も高級品が売れて経営状況は、改善していると報道されています。
確かに某百貨店の物産展でも13,000円のステーキ弁当が即完売、雑貨でも1,080円の「醤油さしが売れ、3,800円のブックカバーが売れているとのこと。これは「時にはいいものを」「長く使えるいいものなら高くてもいい」「チョット贅沢なものを」という価値に見合ったものなら金を使うということのようです。アベノミクス効果というよりも、消費が変ってきた、生活の知恵、自己防衛、自分満足なのかもしれません。
日本酒業界も、流れは大きく変わって来たように感じます。
舞姫ギャラリーに見えるお客様も「女性が多くなってきた」「日本酒のことを知っている方が増えた」「若い人が多くなった」「雄町や純米吟醸・大吟醸が注目されている」等々、昔は中高年の方が多かったのですが、今は、霧ヶ峰高原や諏訪の温泉に来られる方が「諏訪の各蔵を回る」人が多くなり、酔うためだけの酒ではなく「楽しむ酒」「自分の為の酒」を探していると感じます。
12月:日本酒の蔵元が一番輝く時。
特に「寒仕込み蔵」はこの時期が勝負です。杜氏、蔵人が精魂、全霊込めて酒造りに励んでいます。
今期は10月中旬から酒造りが始まりましたが、毎年12月に発売する「しぼりたて」「活性にごり酒」に加え今年は、初めて岡山産雄町の「純米大吟醸しぼりたて無濾過生原酒」を限定発売致します。
また麻績町と山形村で契約栽培された「はぜ掛けまい」美山錦 しぼりたて純米吟醸扇ラベルも発売致します。(12月発売商品は新着情報にて紹介致します)
若杜氏磯崎邦宏と20年以上の経験をもつ舞姫蔵人、五味一彦と篠原佐斗次の丹精込めた新酒にご期待下さい。

<11月25日「NHKためしてガッテン」で「酒かすパワー大全開」が放映されました>
インターネットでは酒粕の効用として便秘改善、がん予防、美肌効果が紹介されていますが、11月25日「ためしてガッテン」で、酒粕の効用として調理に使うことにより更に栄養価が高く、美味しくなる家庭で作る「かす漬」が紹介されました。また「ガッテン流かす床」も紹介されています。
当蔵の新粕は、12月より販売されます。本年は、純米吟醸、純米大吟醸が長野県産美山錦、岡山県産雄町、兵庫県産山田錦(3月発売)とそれぞれ個性の違う酒粕を発売致します。
味の違いもお楽しみ頂けたら幸いです。