舞姫message(9) <舞姫がスローフードジャパン燗酒コンテストで金賞を受賞しました>
<舞姫がスローフードジャパン燗酒コンテストで金賞を受賞しました>
酒文化研究所主催のスローフードジャパン燗酒コンテストの審査会が開催され、舞姫から出品致しました「信州舞姫 純米吟醸 扇ラベル」が「ぬる燗部門」で、「からくち芳醇静」が「熱燗部門」で金賞に認定されました。
全国の223蔵から633点が出品され181点が入賞、平均入賞率は約28.6%とのことです。
これも偏にご愛飲者の皆様のご支援の賜物であり、心から御礼申し上げます。
蔵人達も、これを励みに更なる努力をして参る所存です。
<勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし>
この言葉は野村監督(楽天監督時代)の名言として知られていますが、松浦静山(江戸時代後期)の剣術書『常静子剣談』からの引用でした。「試合に勝つためには、負ける要素が何だったか、どうしたらその要素を消せるかを考えて行く必要がある。また、もし勝ち試合であっても、その中には負けに繋がることを犯している可能性があり、その場合はたとえ試合に勝ったからと言って、その犯したことを看過してはならない。」とされます。
これを野球にすれば、「勝つことは、たまたまの運、ラッキーで勝つこともあるが、負けるにはそれだけの理由がある。エラーであったり、暴投であったり、ボールを振ったり、負けて当然ということで、その負けの理由をしっかり修正、解決しての勝ちでなければならない」と野村監督は言います。
これを酒類業界にすると、日本酒業界は、数十年負け組が続いています。(一部のヒット商品はありますが)出荷量は、最高時の3分の1にまで減少してしまいました。「味に特徴がない」「表示が解りにくい」「おじさんの酒のようでイメージが悪い」等々負けた理由はいろいろあると思いますが、ようやく日本酒業界にも薄日がさしてきたようです。
いろいろなイベントに出展しますと、確実に「若い人」や「女性」の参加が増え、日本酒は美味しいと言ってくれます。また今年の夏は、多くの蔵が「新しい味わい」を提案した「夏酒」が人気となりました。当蔵におきましても「翠露・山田錦 夏純吟」を新発売しましたが、8月上旬で完売になるほどの人気でした。負けの原因の追究が「夏酒」の酒質を上げ、評価を上げたのではないでしょうか。
<これから発売される秋の日本酒が「ひやおろし・秋あがり」です>
「ひやおろし」とは寒仕込みした日本酒が夏を超え、程よく熟成した頃、冷たい風が吹き始める秋に出荷される日本酒のことをいいます。
この数年、毎年二桁増となっており、今年も「旨み」のある「ふくよかな味わい」の「ひやおろし」がもうすぐ多くのお店の店頭に並ぶことでしょう。
当蔵では、「ひやおろし」用に仕込んだ美山錦100%の純米吟醸酒を、0度~10度で約8か月間貯蔵しておりましたが、「夏純吟」とは一味違う「秋純吟」になりました。
秋の夜長を、月を愛で、紅葉を楽しみながら、「ひやおろし・秋あがり」で「至福のひと時」を味わって頂けたらと思います。長野県蔵元の解禁日は9月9日(水)です。
以上