■蔵人日誌3月2日号

今回は舞姫・諏訪蔵(長野)より杜氏の磯崎が担当します。

2月は例年よりも寒く厳しさを感じましたが、3月になり寒かった信州の冬が徐々に遠のき、春の兆しが見えてき多様に感じます。春の陽気で外に出歩きたくなりますが、コロナの状況も、もう少しの辛抱。長野県も感染者も徐々に減少していますので、3月には蔓延防止が解除され、GOTOキャンペーン等も再開されると期待したいと思います。

コロナ禍ではありますが、諏訪では7年に1度の神事ということで「御柱祭(おんばしらまつり)」が今年は開催となりました。

御柱祭とは  「奥山の大木、里に降りて神となるー。」
遥か昔からこの諏訪の地で寅と申の年に執り行われる神事「式年造営御柱大祭」。宝殿の造り替え、そして御柱を選び、山から曳き、境内に建てる一連の神事は通称「御柱祭」と呼ばれ、諏訪大社(すわたいしゃ)の中でも最大にして最も重要な神事とされています。1200年以上も連綿と受け継がれ、諏訪6市町村の氏子たちが奉仕する御柱祭は、諏訪の誇り高き伝統文化でもあります。山から大きな木(約17メートル)を伐りだし山から綱で引っ張り諏訪大社の境内まで引っ張り四隅に建てるお祭りなのです、山から出してくるわけですが真っ直ぐな道を来るわけではなく人家の間を上手く避けながら皆で力を合わせて引っ張っていきます。 特に最大の見せ場が「木落とし」という傾斜約27度の坂道を柱が降って行くとても荘厳で大迫力です。

この迫力は実際に見てもらいたいのですが、今回の祭りでは山から木を引っ張るのはコロナ禍で安全に配慮した準備が出来ない事や、大人数で行う事での密になりやすい環境では危険ということで、今回のお祭りは、とても残念ですが重機を使うことになりました。しかし境内への引っ張る「里引き」は行う事になっていますので柱を建てるところなどは華やかでとても感動すると思います。当分ウイズコロナは継続することを覚悟して、感染症対策をしっかりとして見に来て頂けたら思います。

上社

山出し   4月2日(土)、3日(日)、4日(月)
里曳き   5月3日(火)、4日(水)、5日(木)

下社

山出し   4月8日(金)、9日(土)、10日(日)
里曳き   5月14日(土)、15日(日)、16日(月)

そしてその帰りには是非「舞姫ギャラリー」にお立ち寄りください

 

38日には「舞姫の翠露春の酒」が3種類出荷になります。                  

  • 純米吟醸春の美山錦」は美山錦の爽やかな風味と穏やかな旨味、生酒のフレッシュさが特徴のお酒になっております。
  • 純米大吟醸「春の雄町」は雄町の酸味と旨味が口の中で広がりスーッと喉の奥に入っていきます。美山錦に比べると濃醇ですが酸味がキレを良くしていて呑みやすいお酒になっております。
  • 純米吟醸「美山錦 花の雪」は、うすにごりのお酒で軽い口当たりと、にごりの旨味、酸味を感じながら飲めるお酒です。香りも上品で華やかなお酒です。

 

◆今月のトピックス◆

3月8日 春酒3種蔵元出荷予定

・翠露 純米吟醸生酒 春の美山錦
・翠露 純米大吟醸生酒 春の雄町
・翠露 純米吟醸 花の雪うすにごり生貯蔵酒

3月24日 翠露 純米吟醸 しあわせ信州 アルプス酵母仕込み 山恵錦(後日詳細お知らせします)

3月25日 舞姫 新酒鑑評会出品酒 山田錦磨き39 「昇運 鳳凰の図」(後日詳細お知らせします)                           〈杜氏・磯崎〉