■蔵人日誌3月1日号

今回は舞姫・諏訪蔵(長野)より杜氏の磯崎が担当します。

今年の2月は例年よりも雪が多く雪かきをたくさんしましたが、春が近くなり信州の冬が徐々に遠のき、春の兆しが見えてきたように感じます。春の陽気で外に出歩きたくなります。

蔵の中はいよいよ大吟醸の上槽(搾り)となりました。舞姫では大吟醸の搾りはフネを使い搾っています。フネとは昔から使われている搾る器具の事で、形が船に似ている事からその名前が付いたと言われています。普通に搾るより人数と手間が掛かりますが、酒の味を壊さないようにゆっくりと搾り出てくるお酒はとても風味豊かで、雑味が少なく、香りも華やかに感じ一味もふた味も違うお酒に思えてきます。今季の仕込みの集大成になっていると思います(仕込みはまだまだ続きますが・・・)。

蔵人・社員一丸となって醸した大吟醸の出来はどのような評価となるか、新酒鑑評会が今からとても楽しみです。私自身の感想としてはとても良い出来と感じています。

 

◆今月のトピックス◆

3月8日 春酒蔵元出荷予定
・翠露 純米吟醸生酒 春の美山錦
・翠露 純米吟醸 春の山恵錦
・翠露 純米吟醸 花の雪うすにごり生貯蔵酒
・翠露 純米大吟醸 山田錦 初しぼり(ギャラリー、ネットショップ限定)

〈杜氏・磯崎〉